X-Git-Url: https://git.tokkee.org/?a=blobdiff_plain;f=share%2Ftutorials%2Ftutorial-calligraphy.ja.svg;h=bfc22a8f1cf38b466d58909932ac31d6efd2bdf3;hb=40e5cf3e8f0ddda79b1650df77d0f847a22822bf;hp=f8e7f2a2f181c2e8acd8ea51aa194c8799591cdc;hpb=e53de5bd49b2c47acad8390f29409739ff83da2c;p=inkscape.git diff --git a/share/tutorials/tutorial-calligraphy.ja.svg b/share/tutorials/tutorial-calligraphy.ja.svg index f8e7f2a2f..bfc22a8f1 100644 --- a/share/tutorials/tutorial-calligraphy.ja.svg +++ b/share/tutorials/tutorial-calligraphy.ja.svg @@ -8,11 +8,13 @@ - - - - - + + + + + + + @@ -27,219 +29,207 @@ - - - - - - - - - - - - - - - - - - + + + + + + - - Use Ctrl+down arrow to scroll - + + Use Ctrl+down arrow to scroll + - + ::カリグラフィ bulia byak, buliabyak@users.sf.net and josh andler, scislac@users.sf.net - + Inkscape で使えるもっとも素晴らしいツールの一つがカリグラフィです。このチュートリアルはあなたがカリグラフィがどのように動くかについて知るのを助け、カリグラフィアートの基本的なテクニックを紹介します。 - + - Ctrl+矢印、マウスホイール、または 中央ボタンを押しながらドラッグ を使ってページをスクロールすることができます。基本的なオブジェクトの作成、選択、変形については、 ヘルプ > チュートリアル から基本チュートリアルをご覧ください。 + Ctrl+矢印、マウスホイール、または 中央ボタンを押しながらドラッグ を使ってページをスクロールすることができます。基本的なオブジェクトの作成、選択、変形については、 ヘルプ > チュートリアル から基本チュートリアルをご覧ください。 - - 歴史と様式 + + 歴史と様式 - - + + 辞書によると、カリグラフィ とは「美しい文字」あるいは「美しく気品ある書法」を意味します。本来カリグラフィとは、美しい、あるいは気品ある手書き筆跡を作成する芸術のことです。それは少々堅苦しそうな響きに聞こえるかもしれませんが、少しの練習で誰でもこの芸術の基本を習得することができます。 - - + + 最古のカリグラフィといえば洞窟画にまで遡ります。印刷機が登場する以前、おおよそ紀元 1440 年頃までは、カリグラフィは書籍やその他の出版物を作成する手段でした。写字生はすべての書籍あるいは出版物の、すべての複製をそれぞれ手書きで作成しなければなりませんでした。手書きは羊皮紙やベラムの上に羽ペンとインクを使用して行われました。時代を経て使用されている書体には、ラスティック体、カロリング体、ブラックレター体などがあります。おそらく、こんにち一般の人々がカリグラフィを目にするもっとも一般的なものと言えば結婚式の招待状でしょうか。 - - + + カリグラフィには、3 つの主なスタイルがあります: - - - + + + 西洋またはローマ風 - - - + + + アラビア風 - - - + + + 中国または東洋風 - - + + このチュートリアルでは、主に西洋風カリグラフィに焦点を当てています。他の 2 つについては、現在のカリグラフィツールの機能よりも、どちらかといえば (ペンではなく) ブラシを使うべきでしょう。 - - + + - 過去の写字生たちに対し、私たちがもつ圧倒的なアドバンテージが 元に戻す コマンドの存在です。もしあなたが書き損じても、そのページが台無しになったりしません。Inkscape のカリグラフィツールはまた、古典的なペンとインクでは不可能なテクニックも使えます。 + 過去の写字生たちに対し、私たちがもつ圧倒的なアドバンテージが 元に戻す コマンドの存在です。もしあなたが書き損じても、そのページが台無しになったりしません。Inkscape のカリグラフィツールはまた、古典的なペンとインクでは不可能なテクニックも使えます。 - - ハードウェア + + ハードウェア - - + + あなたが、たとえば Wacom などの ペンタブレット を使えば、もっともよい結果が得られるでしょう。私たちのツールの柔軟性のおかげで、素早く曲線を引くことには若干の困難がありますが、マウスだけでもかなり複雑なカリグラフィを書くことができます。 - - + + Inkscape はタブレットペンがサポートする 筆圧検知 や 傾き検知 機能を利用できます。検知機能は設定が必要であるため、デフォルトでは無効になっています。また、ペンでのカリグラフィはブラシとは違い、筆圧検知に敏感ではないことも覚えておいてください。 - - + + あなたがタブレットを所有しており、検知機能を使いたい場合は、デバイスの設定が必要になります。この設定は一度行えばそれが保存されます。この機能を有効にするには、まず Inkscape を起動する前にタブレットを接続しておいてください。起動後、ファイル メニューの 入力デバイス... コマンドを選択してください。ダイアログが表示され、既定のデバイスおよびタブレットペンの設定が行えます。設定を保存したら、カリグラフィツールに切り替え、ツールバー上の筆圧および傾き検知ボタンを押してください。以降、Inkscape は起動時にそれら設定を復元します。 - - + + Inkscape カリグラフィペンは、ペンの動く 速度 を検知できます (後述の「幅変化」を参照してください)。マウスを使用している場合はこのパラメータをゼロにした方がいいかもしれません。 - - カリグラフィツールオプション + + カリグラフィツールオプション - - + + Ctrl+F6 キーを押す、C キーを押す、もしくはツールバーボタンを押してカリグラフィツールに切り替えてください。上のツールコントロールバーには 7 つのオプション (幅と幅変化、角度と固定度、震え、およびうねりと質量) があります。またタブレットでの描画用に、タブレットの筆圧および傾き検知をオン/オフする 2 つのボタンがあります。 - - 幅と幅変化 + + 幅と幅変化 - - + + このオプションのペアは、ペンの 幅 を制御します。幅の値は 1 から 100 が指定でき、単位はデフォルトでは編集ウインドウサイズとの相対値となりますが、ズームレベルには影響されません。これには理由があり、カリグラフィにおける自然な「測定単位」はあなたの手の動きの範囲であり、ペン先の幅はあなたの「画板」に対する一定比である方が、ズームレベルに依存した現実の単位よりも便利だからです。 - - + + ペン幅はちょくちょく変更されるものなので、ツールバーを使わずに調整することができます。左 および 右 矢印キーか、タブレットの筆圧検知機能を使います。これらキーのもっとも優れている点は描画中にも動作するということです。つまり、あなたが描いている最中に徐々にペンの幅を変更することができます。 - 幅=1, 増加.... 幅=47, 減少... 幅=0 に戻る - - - + 幅=1, 増加.... 幅=47, 減少... 幅=0 に戻る + + + 幅変化 パラメータによって、ペンの幅は速度にも依存します。このパラメータは -100 から 100 までの値をとり、ゼロにすると幅は速度の影響を受けずに一定になり、正数なら速度に比例して細くなり、負数なら速度に比例して太くなります。デフォルトの 10 は速い筆の動きで穏やかに細くなります。ここにいくつかの例があります。すべて幅=20、角度=90で描画されています: - 幅変化 = 0 (一定幅) - 幅変化 = 10 - 幅変化 = 40 - 幅変化 = -20 - 幅変化 = -60 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - + 幅変化 = 0 (一定幅) + 幅変化 = 10 + 幅変化 = 40 + 幅変化 = -20 + 幅変化 = -60 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 面白半分に、幅と幅変化の両方を 100 (最大) に設定し、きまぐれにペンを動かし描いてみると、妙に自然な、神経細胞のようなシェイプができあがりました: - - - - - - - - 角度と固定度 + + + + + + + + 角度と固定度 - - + + @@ -253,52 +243,52 @@ bulia byak, buliabyak@users.sf.net and josh andler, scislac@users.sf.net - - - - 角度 = 90° - 角度 = 30 (デフォルト) - 角度 = 0 - 角度 = -90° - - + + + + 角度 = 90° + 角度 = 30 (デフォルト) + 角度 = 0 + 角度 = -90° + + - + - - - + + + 古典的なカリグラフィ書体は、それぞれ自身のペン角度を持っていました。例えば、アンシャル体では角度 25°を採用しています。より複雑な書体やより熟練した書家は、しばしば描画中に角度を変えますが、Inkscape はこれを 上 および 下 矢印キーまたはタブレットの傾き検知機能で実現しています。ただし、カリグラフィの練習を始めたばかりのころは角度を一定に保つ方がよいでしょう。ここに様々な角度で描かれた例を示します (固定度 = 100): - 角度 = 30 - 角度 = 60 - 角度 = 90 - 角度 = 0 - 角度 = 15 - 角度 = -45 - - - - - - - - + 角度 = 30 + 角度 = 60 + 角度 = 90 + 角度 = 0 + 角度 = 15 + 角度 = -45 + + + + + + + + ご覧のように、ストロークはその角度に平行に描くと細くなり、垂直に描くと太くなります。右手書きのカリグラフィでは、正の角度がもっとも自然で一般的です。 - - + + @@ -309,488 +299,494 @@ bulia byak, buliabyak@users.sf.net and josh andler, scislac@users.sf.net - 角度 = 30固定度 = 100 - 角度 = 30固定度 = 80 - 角度 = 30固定度 = 0 - - - - - - - - - - + 角度 = 30固定度 = 100 + 角度 = 30固定度 = 80 + 角度 = 30固定度 = 0 + + + + + + + + + + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - - + + タイポグラフィ上の話では、最大固定度すなわち幅の対比が最大のストローク (上図左) が Times や Bodoni のようなアンティークなセリフ書体の特徴になっています (なぜならこれら書体は歴史的に固定ペンカリグラフィを模倣しているからです)。 - - 震え + + 震え - - + + 震え はカリグラフィストロークにより自然な見た目を与えることを目的としています。震えはツールコントロールバー上で調整でき、値は 0 から 100 の範囲をとります。これはストロークにわずかなむらから大胆な染みや斑点までのなんらかの作用を及ぼします。これはこのツールで作成した範囲を大きく拡張します。 - + ゆっくり 普通 速く - - - - - - - - - - 震え = 0 - 震え = 10 - 震え = 30 - 震え = 50 - 震え = 70 - 震え = 90 - 震え = 20 - 震え = 40 - 震え = 60 - 震え = 80 - 震え = 100 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - うねりと質量 + + + + + + + + + + 震え = 0 + 震え = 10 + 震え = 30 + 震え = 50 + 震え = 70 + 震え = 90 + 震え = 20 + 震え = 40 + 震え = 60 + 震え = 80 + 震え = 100 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + うねりと質量 - - + + 幅や角度と違い、この 2 つのパラメータは視覚効果に作用すると言うより、ツールの「感触」を定義します。そのため、この節ではイラストは一切ありません。あなた自ら試してみるというのがよい考えです。 - - + + うねり はペンを走らせる時の紙の抵抗です。値が小さいほど紙は「滑りやすく」なります。質量を大きくした場合、ペンは急な方向転換をしなくなります。質量がゼロの場合、低いうねりはペンを大胆にうねらせます。 - - + + 物理学では、質量 は慣性の要因です。Inkscape のカリグラフィツールにおいては、質量を大きくするとマウスポインタに追随するペンの遅れがより大きくなり、きびきび動かず、ストロークがよりスムーズなシェイプになります。デフォルトでは、この値は小さく (2) になっていますので素早く反応しますが、質量を増やせば、ゆっくりと、スムーズなペンになります。 - - カリグラフィの例 + + カリグラフィの例 - - + + ここまででカリグラフィツールの基本が分かったと思いますので、実際にいくつかカリグラフィを描いてみましょう。 - - + + まず最初に、ガイドとなるルーラのペアを作成しましょう。もし斜体や草書体を書こうとしているのであれば、2 つのルーラと交差するいくつかの斜線のガイドも加えます。以下に例を示します: - - - - - - - - - - + + + + + + + + + + そして、ルーラ間があなたが自然に手を動かすのに最も適した高さになるようにズームして、やってみましょう。 - - + + おそらく、ビギナーカリグラファーのあなたは最初に文字の基本要素を練習するのがいいでしょう。すなわち、垂直および水平のステム、丸いストローク、斜めのステムです。ここにアンシャル体におけるいくつかの文字の要素を示します: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 役に立つコツ: - - - + + + 手をタブレットのうえでくつろいだ体勢にしたら、そこから動かさないでください。代わりに、文字を書くごとに左手でキャンバスを (Ctrl+矢印 キーで) スクロールさせましょう。 - - - + + + 最後のストロークに失敗したら、元に戻しましょう (Ctrl+Z)。ただし、シェイプはうまく書けたけれども位置や大きさが少しずれていたなどの場合は、一時的に選択ツールに切り替え(スペース キー)、マウスやキーボードから移動/拡大縮小/回転などして修正しましょう。その後再び スペース キーを押せば、カリグラフィツールに戻ります。 - - - + + + 語句を書いたら、選択ツールに切り替え、ステムの均一性や字間を調整しましょう。でもやりすぎないでください。よいカリグラフィには、多少の不規則な手書き感を残さなければなりません。文字や文字要素をコピーしたいという誘惑に負けないでください。ストロークはそれぞれがオリジナルでなければなりません。 - - + + さらに、ここでいくつかの完全なレタリングの例をあげておきます: - - - - - - - - - アンシャル体 - カロリング体 - ゴシック体 - バタード体 - - - フラリッシュイタリック体 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 最後に + + + + + + + + + アンシャル体 + カロリング体 + ゴシック体 + バタード体 + + + フラリッシュイタリック体 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 最後に - - + + カリグラフィはただ楽しいだけではありません。それは、あなたが見たり行ったりするすべての物の見方を変えてしまうかもしれないくらい、深く精神的な芸術なのです。Inkscape のカリグラフィツールは、そのさわりの部分程度に用いることができるだけです。が、それを遊ぶには十分で、本当のデザインに役立つかもしれません。楽しんでください! - + - + + + + + + + @@ -802,30 +798,18 @@ bulia byak, buliabyak@users.sf.net and josh andler, scislac@users.sf.net - + - - - - - - - - - - - - - - - - - - + + + + + + - - Use Ctrl+up arrow to scroll - + + Use Ctrl+up arrow to scroll +